【キャンベラ26日AAP】 移住者は、オーストラリアの国民生活に参加するために英語が話せる必要があると、アボット連邦首相が、オーストラリア・デーの式典で述べた。
しかし、自由党の上院議員が、移住者は自らの主な言語を英語にする必要があると主張していることに対して、「上院議員は言語の重要性に接した彼女自身の家族の経験を説明している」と述べるにとどまり、同意はしなかった。
アボット首相は、「もちろん、移住者が我々の公用語を習得して、オーストラリアの社会に参加することは重要なことだが、多くの人々が多様な文化や社会的背景を持っており、それぞれが自身のやり方とペースでオーストラリア市民になればよい」と、26日にキャンベラで催された市民権授与式典で語った。
一方、ショーテン野党党首は、同じくメルボルンでの式典で、これまで移住者がオーストラリアの国家形成に大きく貢献してきたことを称賛し、「英国人のみでもなく、先住民のみでもなく、世界中のすべての国、すべての民族、すべての文化によって編まれる伝統、これこそが本当のオーストラリアの伝統だ」と述べた。