【メルボルン24日AAP】 環境保護団体「シーシェパード」(SS)の報告によると、23日夜、南極海で、日本の捕鯨船が故意に同団体の活動船に衝突したという。日本側はこの訴えを否定している。
シーシェパードによると、日本の捕鯨船はSSの活動船「ボブ・ベーカー」号に対して鉄のワイヤーでプロペラや舵(かじ)にダメージを与えようとし、またボブ・ベーカー号にかなりの至近距離で近づき、海上での危険を防止する国際法に違反したという。
一方の日本鯨類研究所(ICR)は、「日本の捕鯨船はSSから自分たちの命を守るため防御的措置を取ったまで」と述べた。またICRは、日本の捕鯨は調査目的で国際法で認められていること、さらにSSは米国でその海賊行為が法で訴えられたことを強調した。
今回の事故を受けてオーストラリア政府は、独自の調査を行うとすると共に、日本とSSに対して国際法に従って行動するよう呼びかけた。