【シドニー15日AAP】 人工妊娠中絶の合法化に関し、NSW州へ寄せられた意見書がこれまでに1万3,000件に達し、同州議会のポータルサイトが一時的にダウンしたことが分かった。合法化法案を検討している同州上院議会の委員会は15日、初となるヒアリングを行った。
同法案では、妊娠22週までの妊娠と、2人の医師が合意した場合にはこれを上回る週の妊娠でも人工中絶が可能となる。上院でのヒアリングを前に、政府のポータルサイトには意見書が殺到し、一時パンク状態となったため、委員会はあらためて14日午前12時まで意見書の提出を受け付けた。
同法案に同意するNSW州プロチョイス・アライアンスのカニング氏は、望まない妊娠をした女性たちの心情をくみ取って欲しいと訴える一方、オーストラリア医師会NSW州支部のマクマレン副会長は、胎児の性別を理由に中絶を行うことを禁止する修正案の導入について、医師は患者の心を読み取ることは難しいと訴えた。