【キャンベラ18日AAP】 連邦政府のテーハン教育相は18日、国内の複数の大学が定員を確保するため、外国人留学生に依存し過ぎているとの指摘が他の議員から相次いだことを受け、これに一定の懸念を示すとともに、より多様な学生を受け入れることが必要との見解を示したことが分かった。
香港デモがエスカレートするなか、保守連合の複数議員が今週、中国人留学生が多く在学する国内の大学に、中国共産党を含め海外から何らかの介入があることに懸念を示した。テーハン教育相は、外国人留学生の受け入れそのものに大きな懸念はないとする一方、「(特定の国だけでなく)より多様な国や地域から学生を受け入れることが、財政的な安定にもつながる」と話した。
外国人留学生は現在、オーストラリア経済に350億ドルと多大な恩恵をもたらしている。連邦政府は大学と共同で、海外からの介入に関するガイドラインの作成を進めているが、テーハン教育相は「留学生による経済恩恵も念頭に入れながら、学生の受け入れにおいて適切なバランスを保つことが重要」と述べた。