【シドニー27日AAP】 シドニーのショッピングセンターで3歳の女児にわいせつ行為を働いた警備員が収監された。裁判官は、適切に通報した女児を「立ち直る力があり、著しく勇敢」と称賛した。
2016年のクリスマスの1週間前、警備員のモハメド・ハサーン・アル・バヤティ被告は、ホームブッシュの「DFO」のプレイグラウンドから、泣いていた当時3歳の女児を非常口に誘導した。被告は自らの股間を露出し、女児の下着を触ったとされる。その後、女児をプレイグラウンドに連れ戻し、待っていた母親をひどく非難した。女児が父親に事実を伝えたことから警察に通報された。
アル・バヤティ被告は、「母親がおもちゃ屋にいたと考えて近道の非常口を使った」と話し、容疑を否認している。
NSW州地方裁判所で23日、ジョン・ピッカリング裁判官はアル・バヤティ被告に懲役4年半(保釈認定2年6か月)を言い渡した。また、「3歳で適切に事実を報告できる子どもが何人いるか」と女児を称賛した。
女児と姉をプレイグラウンドに残してショッピングをしていた母親は酷く後悔し、事件後に精神疾患に苦しんでいるという。ピッカリング裁判官は、「警備員が危害を加えると予想できない。プレイグラウンドに子どもを置いておく権利がある」と弁護した。