【メルボルン28日AAP】 VIC州の上院議会は27日、トランスジェンダーなどの人たちが、出生証明書に記載された性別を性転換手術を受けることなく変更したり、証明書への性別の記載を任意とする改正案を可決した。来年5月までに施行となる。
同改正案は賛成26、反対24で可決した。法改正により、子どもでも保護者の承諾と医師や専門家からの支持を得れば、出生証明書の性別を変更するこが可能となる。VIC州、TAS州、NT準州、SA州、首都特別地域(ACT)も同様の変更を行っている。
VIC州のフォーリー同権相は「トランスジェンダーなどのVIC州民が、アイデンティティーの土台となる書類上で自分が誰なのかを正しく示すことができる」と述べ、長い時間がかかったとする一方、改正を評価した。一方、野党の自由・国民党は出生証明書は生物学的な性別を示すものだとして、性同一性は異なる概念だと批判した。