【アデレード29日AAP】 SA州のアデレード市議会は29日、「気候非常事態」を宣言した。国内ではすでに36の自治体が気候非常事態を宣言しており、世界では900以上の自治体が宣言を行っている。同市のヴェルショール市長は「今行動を起こす必要がある」として、政府や連邦政府との連携を示唆した。
ヴェルショール市長は気温の上昇はアデレード市でも深刻化しており、今年1月には日中の気温が過去最高を記録したと説明。「過去10年間にわたり、記録的な猛暑を経験してきた」と述べ、気候変動は身近な問題との認識を示した。
また、アデレード市は2020年までに二酸化炭素を排出しない、カーボンニュートラル都市を目指すほか、水のリサイクル利用、気温上昇を抑制するための植林を行う。また、温室効果ガスの排出量削減のため、今年160億ドルを拠出するとしている。