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スリランカ人一家 国外退去寸前で差止

【ブリスベン30日AAP】  VIC州のメルボルン地域裁判所は30日、国外退去を命じられたスリランカ人夫婦の娘について、退去命令の差し止めを命じたことが分かった。夫婦と娘2人は出国へ向けダーウィンに移送されたが、2歳の娘について難民保護申請の審査が行われていないのが差し止めの理由。

 

スリランカ人の夫ナデサリンガムさんと妻のプリヤさん、オーストラリアで生まれた4歳の娘コピカちゃんと2歳のタルニカちゃんは4日、ダーウィンに到着した。タルニカちゃん以外の3人を退去とすることも可能だが、弁護者は家族を離散させれば、政府に避難が集中するとの見方を示している。

 

連邦政府は、夫婦は密航業者を利用してオーストラリアへ渡っており、難民ではないとの考えを示した。また夫婦は、戦火を逃れたいというが戦争はすでに終わったとして、他の数千人のスリランカ人と同じように故郷へ戻るべきとの見解を示した。

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