【キャンベラ30日AAP】 QLD州グレートバリアリーフでは、周辺の農家が使用する農薬などが海洋に流れ込み、海洋のエコシステムを汚染する最大の要因となっていることが、グレートバリアリーフ・海洋公園当局による5年ごとの予測報告から分かった。
報告は「グレートバリアリーフ周辺の農家で汚染対策がいち早く導入されたものの、その後これが減速している」と指摘している。QLD州では年収140億ドルの農業セクターのうち、約半分がバリアリーフ周辺となっている。
バリアリーフ周辺について報告書は「汚染にさらされており、主に沈殿物、肥料、農薬などが海洋へ流れ込む、危険な状況が続いている」と説明。自然環境だけでなく、漁業や海洋ツーリズムなどのバリアリーフを利用した産業の発展にも影響が及ぶと懸念を示した。