【シドニー5日AAP】　　解体工事が進むシドニーのアリアンツ・スタジアムについて、解体工事の総工費用が約4,000万ドルに達することが分かった。これにより689億ドルがムーアパークに建設される新しいスタジアムの建設費用となる。

アリアンツ・スタジアムをめぐっては解体工事を担当したレンドリースが当初、建設も行う予定だったが、建設費用のコストがかかり過ぎるとして、NSW州政府が今年7月、同社との契約を拒否した。NSW州のベレジクリアン首相は、拒否は政府の特権だとして「珍しいことではない」との考えをあらためて示した。

NSW州政府は、スタジアムの解体および建設費用として総額729億ドルを拠出する予定だが、計画については17年の発表当初から、反対の声が上がっている。また、スタジアムの建設企業としてマルチプレックス（Multiplex）とジョン・ホーランド（John Holland）が応札準備を進めているとみられている。