【メルボルン17日AAP】 5歳以下の児童が接種すると熱性けいれんを起こす可能性があるインフルエンザ・ワクチンに関して、使用が禁止されているにもかかわらず現在でも投与されていることが分かった。
連邦保健省は、インフルエンザ・ワクチン「bioCSL Fluvax」に関して、2010年に同ワクチンを投与された5歳以下の児童が熱性けいれんを起こしたケースが複数確認されたことから同ワクチンの使用を禁止した。WA州パースでは同年、このワクチンを接種し重度の障害を負った児童に対して、政府は今月初旬、多額の賠償金を内密に支払った。
しかしながら、2013年には5歳以下の児童がbioCSL Fluvaxを接種したケースが43件確認された。今年に入ってからでも31件あったという。昨年、インフルエンザ・ワクチンを接種した5歳以下の児童は4万8360人いる。
保健省では、bioCSL Fluvaxは医師の管理の下、5歳から9歳の児童にのみ投与しても良いとしている。他のインフルエンザ・ワクチンも薬局などで販売している。