【アデレード24日AAP】 アデレード動物園で飼育されている、絶滅危惧種に指定されているスマトラオランウータンのメスが妊娠していることが分かった。このメスは過去に5回、誕生したばかりの赤ちゃんを死亡させている。
同動物園は24日、スマトラオラウータンの「カータ」の出産予定は11月末と発表。「カータがまた妊娠してとてもうれしい。彼女には是非母親になってほしい」と動物園の飼育員は話した。カータは心身ともに非常に良好だという。
カータは、1995年以降、4回出産したもののいずれも赤ちゃんは産後すぐに死んだ。また、昨年1月にも死産。動物園では、カータが授乳できないことがこれまでの赤ちゃんの死因につながるのではないかとした。
絶滅危惧種のスマトラオラウータンは、全世界に6300頭しか存在しないとみられている。現在も毎週50頭が死んでいっているという。減少の原因は、繁殖地の開発がある。