【ダーウィン23日AAP】 新しいアルバム「グルムル」を全米でリリースした、盲目のアボリジニー・シンガー、グルムル・ユヌビング氏が今週、全米デビューを果した。イーグルス、エルビス・プレスリーなどアメリカの音楽に多大な影響を受けたという同氏は44歳。ローリング・ストーン紙は「オーストラリアの最も大切な歌声」と評した。
2008年にアルバムを発表後、世界中から高い評価を受けたグルムル氏だが、同氏のスポークスマン、マイケル・ホーネン氏は、グルムル氏が心臓などに複数の病気を抱えていることを理由に、コンサートツアーについては慎重に検討すると述べた。また、有名になってもそのライフスタイルはほとんど変らないという。
ホーネン氏は、「グルムル氏が暮らすコミュニティでは、彼らを映す鏡としてグルムル氏が見られることに非常に誇りを感じている」と述べた。また、“大地”とのつながりについて歌う内容は“重い”かもしれないが、グルムル氏はそれを「美しいアコースティックな音で包みこむ」とホーネン氏は語る。
8月17日に、クイーンズランドの室内オーケストラ、セント・ジョンズ・カメラータとともにダーウィンで公演予定。アメリカツアーの日程は後日発表される。