【グラボボ、ウクライナ26日Agencies】 撃墜されたMH17機の犠牲になったオーストラリア人の家族が、反乱軍に包囲されるウクライナ東部の墜落現場を訪れた。
オランダのデルフトで航空宇宙科学の修士号を学んでいた25歳の娘を失くした夫婦は、墜落現場に向かう資金がなかったが、近所の人々から寄付金を受け取った。夫婦は26日、現場から数キロ離れたドネツク周辺での軍事作戦が増す中、ミニバスで現場に訪れ、移動を支援してくれたウクライナ人カップルに感謝した。焼け焦げた地面を歩き、感情に圧倒された夫婦は、残骸の一部に大きな花束を手向けた。
犠牲者の家族が現場を訪れたことを受け、ビショップ外相は26日、親ロシア派武装勢力も近くにいる現場は依然として戦闘地帯であり、現場への立ち入りを警告した。同相は、「犠牲者の家族が現場に向かいたい気持ちもわかるが、家族が早急に訪れたために事件が起こるほど悲劇的なことはない。まずは捜査と安全の確保が優先」と話した。