【ウルル25日AAP】 NT準州のアボリジニの聖地ウルルでは25日、観光客による登山が最終日を迎えた。26日以降は無期限で登山が禁止となる。標高348メートルのウルルには、午前4時から登山客が並んだ。
ウルル・カタジュタ国立公園では午前7時、職員が強風により登山の見合わせを伝えたが、午前10時までに天候が回復したことから、再び登山が再開となった。登山中の転落死が後を絶たないため、時速25キロメートルから30キロメートルの場合は、登山を中止している。
一方、地元アボリジニのヴィンセント・フォレスター氏は、登山客たちは「聖地なので登らないように」と訴える掲示板も無視していると批判。また、多くの観光客をウルルへ連れてくる大手観光会社に対し「アボリジニの若者を一人も雇っていない」など、最後まで不満を訴えた。