【キャンベラ30日AAP】 シドニー大学の小児科学教授、エリザベス・エリオット氏が31日、先ごろ訪れた難民の収容施設があるクリスマス島における子どもたちの現状について、オーストラリア人権委員会が主催する調査会で発表する。
これに先立ってエリオット氏はAAPの取材に応え、「目の前の現状に驚いた」「子どもたちの絶望感や無力感の深さを非常に懸念している」と述べた。同氏は、クリスマス島に何百人もいる十代の子供たちにインタビューを実施。なかには「死んだほうがましだ」と答える子どももいたという。
とくに、施設内での母親らによる自殺未遂や自傷行為の多発が、子どもたちに心理的ストレスをかけていると同氏は指摘している。また、隔離されている状態にあることで、専門的な治療が受けられず、合併症を起こす人も少なくないと報告している。