【アデレード5日AAP】 SA州の老人ホームで、試験的に監視カメラが導入されることが決まった。高齢者の虐待を防止し、ケアの向上を狙いとする。
先立って行われた高齢者介護制度に関する王立委員会で、アデレードの州営施設オークデンでの深刻な虐待や質の低い介護が明るみになった。
来年初めから、アデレードのノースゲイト・ハウスおよび地方の4施設で12か月間、試験的に監視カメラが設置される。カメラの設置は、オークデンで虐待を受けた居住者の家族を含み、様々なコミュニティや高齢者ケアセクターの支持を受けている。対象施設の全寝室に設置されるが、それぞれの居住者と家族の同意のもと作動させる。
連邦のコルベック高齢者ケア相は、「監視カメラ導入の恩恵が居住者のプライバシーの代償を上回るか、試される」「尊厳と敬意をもって介護を受けると、高齢者と家族が自信を持てなければならない」と話した。