【シドニー22日AAP】 依然として猛威を振るっているエボラ出血熱の被害地域へ、オーストラリアからも医師団が派遣される。世界保健機構(WHO)は、今回のエボラ熱について、爆発的な拡大を懸念しており、アフリカ大陸以外にも影響が及ぶ可能性を指摘している。
これまで死亡が確認された患者の数は1200人以上。現地ではすでに1500人の国際赤十字の関係者らが対応に当たっている。ブリスベンから派遣される麻酔科医のジェニー・ステッドモンさんは、シエラレオネに約1ヶ月滞在しながら、野外病院の立ち上げや救急隊の設置などに従事する。
今回の大流行では、当初、感染者の死亡率は90パーセントだったが、病気への認識が高まり、医療活動が広まったことで、現在60パーセントまで降下。医療活動を行っていたアメリカ人医師2人が感染したが、実験的な治療で回復している。ステッドモン医師は、「適切な教育、物資、努力の継続によって制御は極めて可能」と述べた。