【メルボルン6日AAP】 9月7日は全国絶滅危惧種デーだが、オーストラリアの国章にある大型カンガルーが繁殖する一方、小型種にはその数が減っているものもある。
オーストラリア世界自然保護基金(WWF)のグローバー氏は6日、生息地の減少や野生動物の脅威により、あまり知られていないカンガルー種が絶滅に追いやられていると話した。かつてQLD州沿岸のロックハンプトンからケアンズにかけて見られた北フサオネズミカンガルーは、現在はトロピカル・ノース・クイーンズランドの4つの個体群のみにすぎない。脇腹が黒色のロックワラビーも、WA州の保護地域での個体数維持は成功しているが、その数は減少している。「すでに絶滅したカンガルー類7種にこれらが加わったなら悲劇的だ」と同氏は話した。
全国絶滅危惧種デーは、1936年にTAS州のホバート動物園で死亡した最後のフクロオオカミ(タスマニアン・タイガー)を記念して制定された。