【ゴールドコースト12日AAP】 QLD州のゴールドコースト観光局は、エボラ出血熱が疑われる患者の報道により、同地の旅行先としてのブランドが汚されたとし、旅行者によるホリデーのキャンセルや航空便の変更が報告されているという。
WA州の炭鉱で働くマイケル・ウォルシュさんは、エボラ出血熱が疑われる症状でゴールドコースト大学病院に搬送されたが、2回の血液検査の結果、同ウィルスは検出されなかった。入院から感染の有無がわかるまでの7時間、同感染症の可能性にメディアがセンセーショナルに反応したことに対し、「ゴールドコーストには毎年1200万人が訪れ、99.99%の人が素晴らしい経験をして帰っていくが、報道により覆されることが心配」と、同観光局のウィンター局長はABCラジオで懸念を表した。
ダットン連邦保健相は今回の状況について、検査結果を待って声明を発表する通常の報道慣行がなかったとし、すべて救急隊の伝達を監視していた地元メディアの報道によるものだと述べた。
州保健局では今回の対処について、感染症の見本的な対処であったとし、また、ゴールドコースト大学病院感染症科も、スタッフと救急隊員の適切な措置は高い信頼につながると述べた。