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ソ連の月面粉塵 メルボで競売に 

【シドニー5日AAP】  ソビエト連邦が1970年に採取した月面の試料が今月11日、メルボルンで競売にかけられる。売却価格は50万ドル以上に達すると予想され、重量に対する価格で過去最高となる可能性が出てきた。試料はソビエト連邦からオーストラリアへ亡命した80代の男性が、家族を援助するため売却を希望しているという。

 

ソビエト連邦は1970年、無人月探査機ルナ16号を打ち上げを行った。ルナ16号は無人月探査機としては世界初で、月面で26時間にわたり探査を行い、約100グラムの試料を採取して帰還した。競売にかけられるのは0.4グラムでペーパークリップの半分程度だが、50万~75万ドルの値が付くとみられている。

 

競売人のチャールズ・レスキ氏によると、試料は1980年後半にソビエト連邦からオーストラリアへ亡命した男性が、約30年にわたり銀行の金庫へしまっておいたものだという。科学者だった男性は当時、幸運にも1グラムを入手し、このうち0.6グラムは実験に使用。今年、研究をまとめた論文を発表した。

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