【アデレード4日AAP】 SA州のカンガルー島で森林火災が発生し、島から避難する人々に怪我をした野生動物を島から出さないように同州の環境省は呼びかけている。
環境省のブレントン・グレア復興コーディネーターは、怪我をしたすべての野生動物は島の中で手当する必要があると述べ、特に島に生息するコアラは、クラミジアのいない島の環境に留まる必要があるとしている。
グレア氏は「怪我をしたコアラを助けるために、人々がカンガルー島から治療のために連れ出しているという報告を受けている。コアラを助けたいという気持ちはとてもわかるが、島から連れ出されたコアラは、クラミジアの感染を防ぐためにもう島に戻すことはできない」と説明している。
コアラがクラミジアに感染した場合は、失明、膀胱炎、不妊症、死亡などを引き起こすという。
現在、SA州獣医緊急管理(SAVEM)が始動し、野生動物の救出、治療を行なっている。