【シドニー8日AAP】 NSW州政府は、今後も干ばつが続いた場合に備え、シドニーのカーネル工業地帯にある海水淡水化施設を拡張する方針を固めたことが分かった。同施設は現在、シドニー全体の15%に飲み水を提供可能だが、拡張後にはこの2倍となる。
シドニーは干ばつの影響でダムの水量が8日現在、43.3%まで低下した。NSW州のペイヴィー水道相は、干ばつが続いた場合に可能な限り備える必要があるとして、海水淡水化施設は「保険としての政策」と説明した。
海水淡水化施設の拡張工事を請け負う業者は入札で決定する予定で、激しい競争となることが予想される。また、この段階で拡張工事のコストの見積もりが行われ、これにより州政府は工事の遂行を決定する見通しだ。