【シドニー27日AAP】 新しい血液検査により、今後より多くのオーストラリア人が大腸がん検査を受けるようになる可能性があるという。
専門家によると、多くのオーストラリア人が大腸がんの便検査を恥ずかしい、または汚いと考えて避けている。2014年の報告で、50歳以上で4割のみが大腸がんの無料検査を受けたことがわかった。大腸がんはオーストラリアのがんの死因第2位。
オーストラリア王立病理医師会(RCPA)のグレアム・ヤング胃腸科専門医師は28日、「便検査は最も正確な非侵襲的検査」と話し、検査に付随する行動の壁を理解しつつ、検査を受けた人数は少なすぎると話した。
新しい分子検査は、便検査を拒む人にとって有益な代替検査となる可能性があるが、便検査を廃止するほど確立されていないという。費用も、便検査は10~20ドルだが分子検査は約100ドル。分子検査が広く使われる前に、同検査による前がん状態ポリープの検出改善と、検査費用の問題が解決される必要があるとされる。同氏は、「1年以内にGPで血液検査のオプションが導入される可能性が高い」と話した。