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ワニ襲撃受けた男性 九死に一生を得る

【ダーウィン18日AAP】   NT準州で、男性が全長2.5メートルのワニの襲撃を受け、「もうダメか」と一度は思ったものの、勇気をふりしぼって抵抗を繰り返し、無事ワニから逃げ出したという出来事があった。

クリス・キーピングさん(29)は16日午前、ダーウィンにあるリー・ポイントの海でカイト・サーフィンを楽しんでいたが、100メートル沖に出たところで風が無くなりカイトが水面に落ちた。その時、右側の海面からワニが滑るように現れ、キーピングさんの右腕と肩に噛みついた。

キーピングさんは「こんな誰もいない海の真ん中でワニに襲われて、もうダメだ」と一瞬思ったが、最後のあがきと思い立ち、自由が利く左手の人差し指で思い切りワニの目を突いた。「“指でワニの目を襲え”って言うのはノーザンテリトリーで育った人間は必ず習うこと」とキーピングさん。目を突かれたワニは一度キーピングさんを離したが再び襲いかかろうとした。

キーピングさんはサーフボードでワニの鼻部を思い切り殴り、そのボードに乗って海岸まで無事たどり着いた。その後、姉に連絡をし、病院に搬送された。腕や背中にワニにかまれた跡があったという。

キーピングさんは全身を覆うスティンガー・スーツを着用していたことも、けがが最小限で済んだ要因だという。今後もカイト・サーフィンは続けるが、今回の出来事があったリー・ポイントにはもう行かないと話した。

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