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人権擁護団体 難民の移送に懸念

【キャンベラ4日AAP】  オーストラリア政府とカンボジア政府の間で合意した難民移送計画に基づいて4日、4人の難民がプノンペンへ移送された。これを受け、人権擁護団体アムネスティ・インターナショナルは、安全面に問題が残るとして懸念した。

アムネスティは、2014年にカンボジアで起きた大規模なデモに対し、政府が暴力的に鎮圧したことを指摘。「犠牲者が報われない一方で、暴力をふるった者には何の制裁もない」と批判したうえで、移送された難民らの人権が守られる保障はないと訴えた。

アムネスティの関係者らはオーストラリア政府を訪れ、人権が保障されない第三国へ難民たちを移送するのをやめるよう申し入れた。ボート難民に対し、アボット政権は強硬路線をとっており、パプアニューギニアやナウルの収容所へ送られる。

昨年9月、オーストラリア政府とカンボジア政府が、ナウルで難民と認定された者はカンボジアへの定住を認めるとした合意については、国連がこれを非難。難民側からも、カンボジアへ移送されるのは不本意という声が上がっていた。

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