【キャンベラ16日AAP】 新型コロナウイルスによる影響により、破綻の危機に追い込まれている格安航空大手ヴァージン・オーストラリアについて、連邦政府は16日、同社が要請した14億ドルの緊急財政支援を行わないとする姿勢をあらためて示したことが分かった。
連邦政府のフライデンバーグ財務相はABCラジオに出演し、航空業界にはすでに10億ドル以上の援助を行っているとした上で、同社の株主について「彼ら懐は深い」と述べ、十分な財源を持つ株主が救済のために立ち上がるべきだとプレッシャーをかけた。
一方、ヴァージンは財政支援と構造改革について検討中だとして、14日に停止を決めた株取引について、さらに7日間延長すると発表した。情報筋によると、任意管理手続きは最後の手段である一方、連邦政府からの援助について来週までに回答を得る必要があるという。