【シドニー10日AAP】 NSW州内各地の刑務所で10日、禁煙法が施行され、喫煙受刑者に禁煙パッチが無料で配られた。同法の施行を受けて、機動隊がスタンバイしている。
NSW州は国内で同法を導入した4つめの州となった。
同州の司法・保健省によると、ニコチン置換療法(NRT)の総費用は当面わからないとされる。デイビッド・エリオット更生相はこれについて、長期喫煙者の健康管理費はさらに莫大だと禁煙法を擁護した。
更生サービスによると、すでにNRTを開始した受刑者もおり、禁煙法施行第1日は通常と変わらなかったという。受刑者にはスポーツ用品やカードゲームなど、喫煙の代替となる様々な活動が屋内外で提供されている。
元受刑者で司法行動コーディネーターのブレット・コリンズ氏は先月、受刑者の最大76%が喫煙することから、禁煙法によって刑務所内の緊張がエスカレートすると警告している。