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91歳男を麻薬密輸で起訴 詐欺の疑い

【キャンベラ11日AAP】   固形石鹸に隠されたコカインを国内に持ち込もうとした容疑で、シドニーの91歳の男が逮捕された。男は、メールで仲良くなった犯罪組織に騙されたと主張している。

元口腔外科医のビクター・トゥワーツ容疑者は7月8日、インド・ニューデリーから帰国時、石鹸27個に隠されたコカインおよそ4.5キロを所持していたとして起訴された。商用相当量の違法薬物密輸は、終身刑に値する。

連邦警察のデイビッド・スチュワート組織犯罪司令官は、「トゥワーツ容疑者が犯罪組織に悪用された証拠がいくつかある」と話した。同容疑者は数か月にわたって犯罪組織と連絡を取っていたとされる。

トゥワーツ容疑者は11日、ダウニング中央地域裁判所に出廷した。事件について同容疑者は、飛行機の搭乗直前に、オーストラリアにいる人へのプレゼントとされる袋を渡されたと話した。

スチュワート司令官によると、過去2年のみで国内で40人が同様の詐欺によって逮捕され、国外ではその数を上回るという。犯罪組織はソーシャルメディアなどを使い、特に高齢者や精神障害者など弱い人を狙うとされる。警察は、上手過ぎる話に注意するよう呼びかけている。

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