【ブリスベン14日AAP】 ブリスベン在住のイラン人難民の女子生徒が今月7日、ブリスベン移民局からダーウィンの経由宿泊施設に移送された後、詳しい消息がつかめていない。女子生徒が通っていた高校の生徒や教員、保護者ら300人以上が14日午後、ブリスベン市内で抗議活動を行なった。
イエロンガ・ステイト高校の生徒、モジガン・シャムサリプアさん(21)は、イランで性的虐待や強制結婚を逃れ、2012年にボートでオーストラリアに到着。ブリッジングビザで2年間滞在して昨年、難民申請したがこれを拒否されていた。
移民局はモジガンさんの移送について、「業務上の理由」と説明。同高校の関係者はモジガンさんについて、「素晴らしい若者」「なぜこのようなことが起きたか分からない」と話した。モジガンさんは3か月後に卒業する予定だった。
モジガンさんは同じく21才のオーストラリアに住む男性と結婚しているが、この男性によると移民局はモジガンさんにイランへ送還されるだろうと話したという。