【シドニー17日AAP】 シドニーのカフェ人質事件に関する審問で、犯人のマン・ハロン・モニスが過去の裁判で保釈を許可されずに再拘留され得る可能性もあったことが挙げられた。
2014年にモニスを複数の性犯罪事件で捜査したデニス・ババイス上級警官は17日、人質事件の審問で、モニスが保釈中に別の犯罪を犯したと気づかなかったと話した。モニスは、死亡したオーストラリア兵の家族に攻撃的な手紙を送った罪での保釈中に性犯罪で起訴されたが、手紙の罪は連邦による起訴であり、NSW州警察のコンピュータに記録はなかった。
警察は同年の裁判でモニスの保釈に反対したが、公訴局長官に委ねられた。公訴局長官はモニスの保釈条件違反の可能性を知らされず、ババイス警官も保釈拒否の理由として殺人従犯罪を挙げず、モニスの保釈状態が続いた。
ジェレミー・ゴームリー法廷弁護士は、「裁判で、連邦による保釈中に性犯罪が重なったことに注意が向けられていたら、保釈問題についても関連が検討された可能性が十分ある」と話した。
審問は引き続き18日に行われる。