一般

豪国民 平均寿命伸びて健康面に不安

【シドニー28日AAP】  先ごろ発表された188か国における主要な病気についての調査で、寿命の伸びにともなって病気を患う期間も長くなるという傾向がオーストラリアでも見られることが明らかになった。

現在、オーストラリア国民の寿命は男性が80才、女性が84才。また、病気を患っている期間は男性が約11年、女性が約13年となっている。研究者らによると、過去10年間でHIVやマラリアによる死亡者の減少のほか医療技術の向上で平均寿命が大きく伸びた。

一方で、病気を患う期間も少しずつ伸びている。虚血性疾患、下気道感染症、心臓発作などが一般的な疾患だが、オーストラリアでは腰痛と首痛、うつ病などもみられる。なかでも1990年以降急増しているのが男性では糖尿病、女性ではアルツハイマー病となっている。

今後について研究の主要著者であるボス教授は「健康で長生きするためには、病気および障害の予防や治療方法について研究が必要」と述べた。現在、健康寿命が最も長いのは日本で73才、一方最も短いのはレソト王国で42才となっている。

この記事をシェアする

その他のオーストラリアニュース記事はこちら