【シドニー30日AAP】 毎年11月の第1火曜日に開催される競馬のメルボルンカップで、12回の優勝経験を持つ伝説の調教師、バート・カニングス氏が死去した。享年87歳。
カニングス氏はメルボルンカップと別に、競馬の競争格付けで「グループ1」の256レースにおいて優勝し、最後の2レースは孫のジェームスさんとともに勝利を手にした。
NSW州政府は、同氏のために州葬を検討していると明らかにした。アボット連邦首相もまた、「競馬界の伝説人物を失った」と声明を発表し、同氏の死を悼んだ。
カニングス氏は騎手や競合調教師からも崇拝されていた。同氏にとって最後のメルボルンカップ制覇となった2008年のレースで、20歳で優勝騎手を務めたブレイク・シン氏は、「大ステージで若手の騎手に必要なものは自信だけであり、カニング氏がそれを与えてくれた」と話した。
今年のメルボルンカップの出走登録は今週行われる。