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高齢者病棟で大乱闘 20人関与

【シドニー7日AAP】   シドニーの高齢者病棟で患者の家族がけんか騒ぎを起こし、警察が介入する事態に発展した。これを受けて保健・医療サービス組合(HSU)は、病院の警備員に対する訓練や権限の強化を求めている。

ロイヤル・プリンス・アルフレッド病院で6日夜、女性2人の口論から始まったけんかは20人をも巻き込む大乱闘に発展した。騒ぎを抑えようとした警備員の1人は男性3人によってヘッドロック状態で押さえつけられ、繰り返し殴られたとされる。また、看護師1人も髪を引っ張られた。

病院側は、事件に関与した家族に対し今後、集団ではなく2人1組に限って親族の患者を訪問可能と規制した。また、職員と警察は状況を完璧に対処したと話したが、警備員とけがを負った看護師は7日、仕事を休んだ。

HSUは、「医療従事者や患者の安全を守るために、警備員が警察の介入を頼らざるを得ない事態は是認できない」と話し、スキナーNSW州保健相に対し、患者を抑える権限を医療警備員に持たせるよう求めている。

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