【シドニー1日AAP】 オーストラリアのグレーハウンドレース業界における生餌問題に関する裁判で1日、5年以上前にレースの審議委員から生きた動物を餌として使用しないよう求める声が上がっていたにもかかわらず、何も対策が施されていなかったことが分かった。
2009年、生餌を使用する習慣は根絶するべきだとの考えをグレーハウンド・レーシングNSW(GRNSW)および英国王立動物虐待防止協会(RSPCA)との会合でレースの審議委員らが訴えていたことがGRNSWへの審理で明らかになった。
裁判では生餌の使用が“悪習”と認識されながら放置されていた状況が浮かび上がり、「なぜ何も対策がとられなかったのか」が焦点となったが、ブレント・ホーガン元GRNSW会長はコンピュータ管理システムなど他の問題への対応に追われていたためと理由を説明した。