【メルボルン7日AAP】 記録的に低い雨量を受けて、VIC州政府はワンサギ海水淡水化プラントの稼働を視野に入れている。
同施設はアイドリング状態でも1日180万ドルの費用がかかる。稼働すれば水道価格は上昇することになるが、州政府はこの水を使用してダムの補給を検討している。現在、メルボルン水道局の総貯水レベルは74.3%。
アンドリュー州首相は7日、「かなりの費用がかかるが、コミュニティに必要な水がなくなることはずっと大きな代償」と話した。
野党のガイ州労働党党首は、「ほかの選択肢を検討せずに海水淡水化施設の稼働に直進するのはおかしい」と話した。労働党は2009年にワンサギ施設の契約書にサインし、莫大な費用や施設休止状態にもかかわらず、施設は必要なプロジェクトと主張した。
グリーンズ(緑の党)のバーガー州党首は、「個人の水使用量は増えており、家回りの水の節約に資金を充てるほうが理にかなっている」と話した。