【シドニー9日AAP】 排ガス不正問題が明らかになったフォルクスワーゲン・オーストラリア(VWA)は9日、すでに発表されたリコールにさらにフォルクスワーゲン6444台、アウディ2057台を自主リコール対象として追加し、これで国内のリコール台数は約10万台となった。
リコール対象となるのはEA189型ターボ・ディーゼルエンジンを搭載した車種で、顧客らには書面でその旨を伝えるが、ドイツ本部から技術的な解決策が示されるまでアクションを起こさないよう呼びかけている。VWAのホワイト社長は、「技術的には安全」としたうえで「信頼回復に全力で取り組む」と述べた。
フォルクスワーゲンは3週間前に全世界の1400万台以上に排ガス試験を逃れるための“不正なデバイス”を搭載していたことを認め、その後、約500万台をリコールすると発表していた。顧客からは下取り価格への影響や修理代費用を心配する声が上がっている。