【シドニー9日AAP】 シドニー西部パラマッタのモスク前で9日、反イスラムを訴える運動家らが集まり、多文化主義への反対とモスクの閉鎖を訴えた。警察は当初、約300人が集まると予想していたが、実際にはこれを大きく下回る約40人となった。
パラマッタでは2日、NSW警察本部近くでイスラム教過激派の影響を受けたとみられるテロ行為により男性1人が銃撃されて死亡。抗議行動はこれを受けたもので、運動を率いたParty for Freedomの参加者らはオーストラリア国旗をかざし、「警察官殺しは出て行け」と声を上げた。
一方で、モスクや信者らをサポートする人々も多く集まり、「イスラム教徒は歓迎、人種差別者は歓迎しない」と訴えた。現場には約75人の警察官が出動し、2つのグループの間に入って規制を行った。警察によると逮捕者などは出なかったもよう。