【キャンベラ14日AAP】 昨年7月にウクライナ上空で撃墜されたマレーシア航空MH17機についての調査報告書が13日夜、提出された。ターンブル首相は報告内容について満足していないとの見解を示し、必ず真相を明らかにすると述べた。
飛行機を撃墜したミサイルは新ロシア派のウクライナ分離派勢力の領地から発射されたとみられているが、ロシア政府は事件への関与を否定している。乗客298人が犠牲となり、このうち38人がオーストラリア人だった。
ターンブル首相は、「どんなに時間がかかろうとも撃墜に関与した者を特定し、法のもとで裁く」との考えを示した。今年7月には国連安保理で非常任理事国のマレーシアが国際法廷の設置を求める決議案を提出したが、常任理事国ロシアが拒否して否決している。
同首相は、「ロシアの横暴なやり方には屈しない」と述べ、事件の真相解明に向けてロシア政府をけん制した。