【シドニー23日AAP】 国内大手ナショナル・オーストラリア銀行(NAB)は来月12日より、持ち主が住む住宅および投資用住宅の変動ローン率を0.17%引き上げると発表した。これにより持ち主が住む住宅の変動ローン率は5.6%になる。
国内大手銀行による金利引き上げはNABが3番目。14日にウェストパック銀行が引き上げに踏み切ったのを受け、22日にはコモンウェルス銀行が続いた。残る大手オーストラリア・ニュージランド銀行(ANZ)もこれに続くとみられている。
引き上げ率はウェストパック銀行が0.2%引き上げの5.68%、コモンウェルス銀行が0.15%引き上げの5.6%となっている。大手銀行らは過去数か月で予想される損失分を補うための資金調達を行っており、NABは55億ドルを調達した。
NAB個人取り引き部門のスレーター氏は、「金利引き上げの決断は易しいものではないが、長期的な観点から正しい決断と確信している」と話した。NABの動きを受けて、準備銀行によるメルボルンカップ開催日の利下げに関し憶測が飛び交っている。