【ブリスベン5日AAP】 QLD州が発行した2015年のクイーンズランド女性報告書によると、男女間における給料格差が過去20年間で最高の数値となったことが分かった。2005年に15.7%だった給与差が2015年には18%となっている。
格差の背景として、エンジニアリングや建設など高収入の職種が依然として男性によって占められている、女性がリーダーシップを発揮できる役職を与えられない、女性が子育てのために職場を離れるなどが挙げられている。
QLD州のシャノン・ファンティマン女性問題担当相は、「男女平等を促進する上で企業が果たす役目は大きい」とした上で、企業が男性の子育て参加や女性の重役採用などを支援すべきとの考えを示した。州政府は報告書の結果を受け、格差をなくすための方策を広く州民から意見収集するための諮問機関を設置した。