【シドニー11日AAP】 産後4年後にうつを患う母親は、うつを煩わない母親と比べて、精神および身体的に自分の子供と接するのが困難になる傾向が3倍近く高くなることが、母性保健学的研究(MHS)の結果でわかった。
この研究結果は、産後うつは産後数ヶ月後が最も危ない時期だという定説に異議を申し立てる形になる。MHSのハナ・ウールハウス医師は「結果から女性は産後一年以上経っても精神的に不安定であり、子供たちも不安定な状態にあることがわかる。母性保健サービスや初期治療サポートのあり方を考え直す必要がある」とした。
研究結果によると、妊娠期と産後4年後に、無職あるいは低所得の母親を持つ子供は特に脆弱になりやすくなり、「産後直後だけでなくうつの症状は長期にわたって出る傾向にあり、健全な家族生活に影響が及ぶ」と同医師は述べた。