【ブリスベン13日AAP】 QLD州政府のジャッキー・トラッド州副首相は13日、低および中程度の放射性廃棄物の受け入れについて、同州政府としてまだ意向を固めていないことを明らかにした。連邦政府は同州のダーリング・ダウンズ地区のオーマン・アマを候補地の一つに挙げている。廃棄物は主に医療機関から出されたもの。
トラッド州副首相は、「受け入れに関してはまだ議論を行っていない」と述べ、受け入れの可能性を否定していない。オーマン・アマ選挙区のローレンス・スプリングボード州野党党首もまた、受け入れにはオープンとの態度を示した上で、地元住民との話し合いが不可欠との考えを示すと同時に、「誰かが受け入れなければならない」と述べた。
一方、オーストラリア原子力廃絶同盟は、「国内のアボリジニ・コミュニティはこの発表に困惑している」と主張。アダム・シャラ会長は声明で、アボリジニのコミュニティは新しいガス採掘や石炭開発で弱い立場に立たされている述べ、アボリジニ・コミュニティとの話し合い不足を懸念しているとの見解を示した。