【キャンベラ22日AAP】 オーストラリア政府が受け入れを予定している1万2000人のシリア難民について政府は、シリアで影響を受けているすべてのコミュニティを難民受け入れ対象としていることを改めて強調した。
これに先立ちシドニーカトリック教会司教であるアンソニー・フィッシャー氏は、難民の大半がイスラム教徒で、迫害を受けているキリスト教、ヤジディ教、ゾロアスター教などの少数派ではないことを指摘。懸念を表明していた。
指摘を受け与党自由党の幹部議員スコット・ライアン上院議員は、受け入れ対象となる難民について、今後シリアへ戻る意向のない者とした上で、「影響を受けているすべてのコミュニティから受け入れる」との政府方針を改めて強調。宗教的背景に関わらない方針を改めて示した。