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家庭内暴力 年間156億ドルの損失に

【ブリスベン25日AAP】  調査会社デロイトが25日、女性に対する家庭内暴力の撲滅と啓蒙の日として設定されたホワイトリボン・デーに合わせ、最新の報告書を発表した。

同報告書よると、家庭内暴力がオーストラリア経済にもたらす損失は、6年以内に毎年156億ドルに達する見込みで、前回調査が行われた2009年に比べると30億ドルの増加となっている。

オーストラリア国内では約80万人の女性がパートナーからの虐待を受けており、病院へ行くために欠勤したり、パートナーから逃れるために引越すなど職場へ影響も小さくないとしている。さらにストレスなどで業務に支障が出るなどの問題がある。

同報告書は企業に対し、家庭内暴力への取り組みが企業にとっても利益になるとして、休暇制度に柔軟性をもたせることや、必要な場合には職場でもサポートが受けられることを従業員らに伝えておくことを推奨している。

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