【シドニー12日AAP】 極右団体が12日、クロヌラ民族暴動から10年となるのに合わせてクロヌラで「ハラル肉を使わないバーベキュー」を開催することが分かった。同団体は11日、NSW州最高裁判所から大規模な“記念”集会の開催を却下されている。
団体を率いる極右活動家のニコラス・フォルケス氏は同日夜、ロゼルの自宅に停めてあった自身が所有する自動車のタイヤが“政治的に敵対関係にある者”によって傷つけられたとソーシャル・メディアに投稿。「代わりの車を手配した、クロヌラで会おう」と動画でメッセージを発信した。
NSW州警察は12日、クロヌラ周辺に警察官を多数配置して警戒にあたるとしている。クロヌラのあるサザランド地区のピシェ市長は、2005年の暴動について、「クロヌラにとって暗黒の一日」と振り返り、市民に対しては12日も平常通りの生活を行うよう呼びかけた。