【シドニー15日AAP】 15日夜、昨年シドニーで発生したリンツ・カフェ人質事件から1周年を記念して、事件現場のマーティン・プレイスで1時間の記念式典が行われた。式典では、事件後に市民が現場に寄せた膨大な数の献花イメージが映し出された。
ベアードNSW州首相は式典に集まった数百人に向かって、「悲劇的事件の試練に向かう家族らに対し、市民がどのように対応したか忘れない」と述べた。夫人とともに式典に出席したターンブル連邦首相も、「全国民が憎悪に愛で立ち向かうと決心した。我々の愛や同情は、亡くなったトリ・ジョンソンさんとカトリーナ・ドーソンさんの家族と結ばれる」と述べた。
シピオンNSW州警視総監は先立って、事件で人質となった人々は現在も苦しんでいるとし、「このような事件の再発防止にむけて、警察はできる限りのことを行うと保証する」と話した。
シドニー市のムーア市長もABC局に対し、「非常に暴力的で明らかに精神障害を患い、保釈されるべきでなかった人物による犯罪」と話し、事件はテロではないとした。