【シドニー２１日ＡＡＰ】　　　ＮＳＷ州政府は道路規則を守らない自転車運転者に対し、３月からより厳しい罰金を科すと発表した。同州では毎年、自転車事故により約１１人が死亡、１５００人以上が病院に搬送されている。

ヘルメット未着用、赤信号の無視、危険な運転など自転車運転者に対する現行７１ドルの罰金は、３１９ドルから４２５ドルに引き上げられる。大人のサイクリストは、写真付きの身分証明書も携帯する必要がある。

車のドライバーにも厳しい規則が課せられる。時速６０キロメートル以内で走行中に自転車を追い越す際は、少なくとも１メートルの距離を置かなければならない。

ゲイ州道路相は、「道路使用者は、自分の行動に責任を持たなければならない」と話した。規制強化のため、より多くの警官が配置される見込み。

同州グリーンズ（緑の党）は新たな規制を歓迎しつつ、刑罰が自転車運転者に集中していると批判した。