【シドニー1日AAP】 神経痛などの鎮痛剤として人気のパナドール・オステオなどが1日から、連邦政府の医薬品給付制度の改正で値上がりする。グラクソ・スミス・クライン(GSK)社はパナドール・オステオを50パーセント値上げすることを明らかにしている。
給付制度の改正では、ドラッグストアなどで格安で購入できる医薬品については補助金の支給を廃止する。政府は支給対象とならない医薬品をリストから削除しているが、GSK社は「リストから外されたことで値上がりにつながる製品がある」と指摘した。
一方、連邦のスーザン・リー保健相はGSK社の大幅な値上がりについて、オーストラリア競争消費委員会に調査を依頼したことを明らかにした。また同医薬品を使用している消費者に対しては、同じ効用のジェネリック製品などを使用するよう勧めている。