【シドニー16日AAP】 自閉症を持つ子どもに普通学級での教育を受けさせたい家族に対して、公立と私立学校はともに消極的な対応をしていると、上院委員会が発表した。
学校の校長や教師、カウンセラーなどから、自閉症児が普通学級で勉強することは、自閉症児だけでなく他の「障害を持たない」生徒たちにも悪影響であるなどと言われ、家族が説得されたケースが出ている。
委員会によると、普通学級から特別学級に移籍したある自閉症児の教育内容は著しく悪化したとし、特別学級のカリキュラムには、読み書きや計算の基礎や歴史学、地理学、生物学などの教科が含まれていなかったという。
障害を持つすべての生徒を学習者として認識し、全国レベルで学校での受け入れ体制を確立するように委員会は推奨している。